雑記32

近況の箇条書き

f:id:sonotenoyatsu:20210910231156j:plain

夏場にはボウフラが湧く。
昔、調子に乗ってウッドデッキの縁を歩いていたら、足を滑らせて落ちたことがある。

バイクの駐車場を代えた。諸々のツテで首都圏にしては破格の2000円で借りられていたものが使えなくなり、やむなく7000円でより近場の駐車場を契約した。
俺が寝転んでギリギリ窮屈かそうでないかくらいのスペースが、7000円。たかが場所の貸し借りでここまで取りやがる。でも屋根は付いているから、家から追い出されたら最悪そこに寝袋を持って行って棲みつくことができるな。

チャーリー・ワッツが逝った。あまり言うもんじゃないが、そこらのクラシックロックバンドのメンバーの訃報とは大分意味合いが違ってくる。
ストーンズのアルバムではSome Girlsが好きだった。始終テンションが高いし、パーマのカタログをコラージュしたケバケバなアートワークもいい。何よりMiss Youのドラムが最高に冷めている。

甘いものばかり食べているから太る。太るから走る。走ったからいいだろうと甘いものを食べる。甘いものばかり食べているから太る。太るから走る。
今年の春に痛めた膝が元通りになったから、昨月の段階で少しずつランニングを再開した。やっと涼しくなってきたのもあって、ここ最近はようやく膝を壊す前のペースで走っても耐えられるようになった。
甘いものを食べた贖罪的な感覚でランニングに勤しむのは不純だなとつくづく思う。しかし言うなれば甘味とランニングは飴と鞭である。両者共に適当なバランスを図ることで初めてうまい具合に両立するものであって、鞭にばっかり打たれたがるほどマゾヒスティックな人間には、どう頑張ってもなれない。
だからつい甘いものを食べてしまう。だから太る。太るから走る。走ったからいいだろうと甘いものを食――

職場のエレベーターで、大分年が寄った他部署の人に額をマジマジと見られ「ナカス君はハゲない家系なのかい」と、真剣な顔をして聞かれた。まあ、父方も母方もそうですねと答えると、どんな感情なのかよく分からない空笑いをされた。
ここ最近、オールバックにしている。オールバックは根に逆らった方向に髪が引っ張られるから将来ハゲやすいとか、そういう眉唾な話を昔どこかで聞いたことがあるが、もしかしてそれを心配されていたのだろうか。それとも「お前みたいなゴミカスゲロ野郎なんてさっさとハゲちまえ」の反語かもしれない。とりあえず頭はちゃんと洗っておこう。

今日解禁されたマニックスの新譜を聴いている。
正直先行シングルはパッとしなかったから期待していなかった。それが、1曲目のStill Snowing in Sapporoの時点でメチャクチャいい。本当にすいませんでした、貴方達は永遠にステイビューティフルです。

雑記31

f:id:sonotenoyatsu:20210904215737j:plain

なっていいと一言も言っていないのに9月になっていた。
なった瞬間、8月までの焦がしつけてくるような陽光は雲に遮られて霧雨が降り、今日まで4日連続で最高気温も20度台前半をキープしている。僕は相当暑がりな性質だから大変歓迎しているのだが、人間が勝手に設定した暦の区切りに、こうも分かりやすく大自然が迎合することもあるのかとも思っている。
何かこう、凄まじい権力を持ったフィクサー的な何かが自在に気候を操っていたりするんだろうか。陰謀論ってこういうしょうもないところから生まれていくんだろうな。

Ya Ya

それで、今月の2日付でまた一つ歳を取った。
26歳である。去年の今頃「四捨五入すりゃ三十路だよ」とほざいていたが、ますますアラサーという概念への解像度が上がっていく次第である。具体的に言えば肩がメチャクチャ凝るようになったし、脂っこいものをいよいよ受け付けられなくなってきた。夜更かしをすれば、次の日には使い物にならなくなる。全て身体の衰えに起因するものなのが情けなさすぎる。

26歳を迎えたことに大きな感慨は無い。
27歳となると話は別で、ポップスの世界には「27クラブ」という概念がある。要は27歳で夭逝したポップアイコンやロックスターが前後の歳と比べてもあまりにも多過ぎるから、それらを一括りにした言葉だが、多くの若きロックファンは、27歳に死ねば俺もそいつらの仲間入りを果たせるんじゃないかという「神話」を額面上は冗談とあしらいながらも半ば信じている節がある。
そう来ると、26歳はその為の準備期間のようなものか。それにしても、俺はいつでもロックスターになる準備はできていると言ってしまえば聞こえはいいが、その実はただの馬鹿の恥死に道である。その年のダーウィン賞はそいつで間違いない。

この前偶然、サザンの名バラード「Ya Ya(あの時代を忘れない)」は桑田が26歳の頃に書いた曲だということを知った。若く美しきキャンパスライフへの回顧と別れがド直球に綴られたその歌詞を読むと、僕にも別に大して美しくもなかったが似たような生活がかつてはあって、しかも絶対に帰らないという至極当たり前な話に気付かされる。
社会に出て3年と半年が過ぎたが、未だに交友関係は大学の人間が主だし性格も価値観もあの頃からまったく変わらないから、未だに二十歳の延長線上のような感じでフワフワし続けているが、現在の生活と切り離して追憶を寄せるには、もう十分過ぎるほど月日が経っているのである。なんて残酷なんだ。俺を置いていくような真似はできるだけやめていただきたい。

仕方がないから、このままだと確実に来たる異常独身男性サバイバルライフに備えて何かやっておこうと思う。とりあえず資産運用とか勉強した方がいいんですか?

雑記30

f:id:sonotenoyatsu:20210808225903j:plain

個人サイトエレジー

SNSとサブスクがここ数年で急速に広まったお陰で、国内はおろか世界中の商業音楽へのアクセスが驚くほど容易になった。
新作が出れば逐一アナウンスが入るし、普段聴いている音楽の傾向から「あなたに合いそうな音楽」をAIが自動的に選曲してくれる。便利だ。快適すぎて申し訳なくなってくる。
それ故か知らないけれど、僕より歳が若い人と音楽の話をする時「何でお前そんなのも知ってるの?」的な事象に出くわすことが本当に多くなってきた。ディグるという行為に割く労力が昔と比べて大幅に少なくなったから、その分早い段階から膨大なアーカイブを取り入れることができるし、さすれば自然と新旧メジャーマイナーの区別も薄らいでいくってことなんだろうと思う。率直に言って大変羨ましい。

じゃあ僕が彼らと同じくらいの歳――中高生くらいに一体何を参照して音楽を聴いていたかと言えば、雑誌の立ち読みや知り合いからの口コミもそうだけれど、何より個人サイトの存在が大きかった。
今はもう隔世の感があるが、それこそ10年以上前は「個人音楽レビューサイト」というものがある程度の数あった。当時の僕はそういったサイトを片っ端から「お気に入り」に入れて、連日更新される彼らのレビューを読んでは、その中で気になったバンドのアルバムを、近所のブックオフをはしごして探し回る――みたいなことを日課にしていた。

SNSに始まる、とにかく繋がることありきのネット社会が前提になってしまった今と比べると、個人サイトってのは精々掲示板で管理人と読者が意見交換できるくらいのもので、基本的には書籍と同じような、一方的な読み物である。
しかも殆どの書き手が別にライター経験があるわけでもないトーシロなワケだから、時には偏見まみれ誤解まみれのレビューもあったりして、しかもそれを誰かがツッコむ術も無いから永久にそれが放置されたままだったりするのだが、そうした玉石混交の中から自分にとって有益な情報を見つけ出すってのは、今思うと有難い経験だったのかもしれない。

僕は「J-POP CRAZY」というサイトをよく読んでいた。とっくの昔に閉鎖されて、今アクセスしても上の写真の通り404である。
このサイトの何が良かったかって、ひたすらニュートラルだったことに尽きる。ビーイング系もエイベックスも渋谷系もネオフォークも全て一緒くたにレビューしてしまう、良い意味での見境の無さ。
当時の雑誌媒体は現在以上に各誌間での党派性、内輪感が強く、正直そこに辟易しているところもあったから、このサイトのような「J-POP」の括りであれば何でも感想を書いちゃうよ的ボーダレス感覚は、素直にカッケえなと思えた。
文体も軽妙でありながら芯のところでは真摯だったし、何よりサイト名もいい。「J-POP CRAZY」、自嘲のような響きでいて、多分その実は「J-POPよ、もっと狂ったムーブメントであれ」という発破のようなものだったんじゃないかと思う。商業主義だか下世話だか知らないけど、このごった煮的で節操無く狂ったチャートを楽しめよ、的な――まあ、多分、そんな深い意味は無いんだろうが。

中高生時代の僕が海の向こうの懐古的なHR/HMにハマりながらも、B'zはじめJ-POPをずっと聴き続けたのは、前述の各雑誌媒体の党派性への逆張りみたいな天邪鬼さもあったのだが、何よりこのサイトの、ヒットチャートを楽しめという姿勢から受けたものが大きかったような気がする。それだけに、閉鎖された時のショックは中々だった。
あれから10年以上経ち、当時足繁く通っていたサイトの9割は死に絶えた。今後再び個人サイトの需要が高まっていくとも思えないので、こうやって古き良き思い出として偲ぶくらいしかすることがない。合掌。

P.S.
Wayback Machineを使えば往年のJ-POP CRAZYをある程度覗くことができます。米米CLUBのレビューが面白いんでオススメです。

雑記29

Camera! Camera! Camera!


最近良くも悪くも(悪くも悪くもかもしれない)、それぞれ別のベクトルで話題になってしまった2人の名曲の話

じゃあないが、それこそ昨日、ずっと欲しかったカメラを探してたし、手に入れたのだった。発表の段階でかなり話題になっていた、NikonのZ fcというミラーレス一眼。

下手の横好きなもので、これで自前のカメラを持つのは2台目になる。
元々人並みに旅行が好きで、行く先々の風景をうまいことアングルに収めたい欲望もそれなりにあった。
それで、大学の卒業旅行の間際にNikonのJ5を買った。掌に収まりそうな本当に小さなミラーレスで、ズームレンズキットと一緒に単焦点も揃えたのだった。

J5は、公式では「レンズ交換式アドバンストカメラ」とか言う長ったらしい形容の仕方をされていた。多分、ミラーレスとしてよりは、レンズ交換ができるコンデジくらいの扱いで売り出したかったんだろう。
実際値段としてもそこら辺――コンデジから少しだけ背伸びしたいような人達に合わせたくらいの価格帯で、大学生終焉間際の、とにかく金が無かった頃の僕もエイヤッと買えてしまうくらいにはリーズナブルであった。
センサーが小さいとか本格的に撮るなら厳しいとかレビューでは色々言われていたけれど、スマホのカメラ機能が全てだった僕にとっては、写真を撮るためだけに存在する機械という時点で畏怖に値すべき感覚だ。しかも用途によってレンズも交換するし、絞りも露出も自分でいじる。コレを本格的と言わずして何と言うか。

J5を手に入れて、ロクに機能も把握し切れないまま、とりあえず色々と撮った。

f:id:sonotenoyatsu:20210801223101j:plain

京都のコンビニで撮った。単焦点を試したくて、その時飲んでいたリプトンのミルクティーにピントを当てたもの。ストローをよく見ると歯形が付いている。汚えな。

f:id:sonotenoyatsu:20210801223605j:plain

卒業旅行先の沖縄にて。沖縄と言えばハイビスカスと海、僕がイメージしている沖縄がそのまま撮れたような気分で嬉しかった。ふたりの夏物語とか流したい。

f:id:sonotenoyatsu:20210801223905j:plain

職場の新年会か何かでホテルのやたら高いところで飯を食った時に撮った写真。グネグネ動いて手すり辺りに取り付けられるような特殊な三脚を使ったものだが、いまいち使い勝手が悪かったからコレを最後にずっと物置の奥に眠っている。

最初の数年はそれこそ意気揚々と撮っていたが、いつだったかに買い替えたスマホのカメラ機能の補正機能や使い勝手(色の調整とかトリミングとか)が思いの外良く、こっちでいいじゃんと思う間に、徐々に使用頻度が減って行った。
流石にそろそろこいつと一緒に景色がいいところにでも行くかと思った矢先、コロナ禍で諸々の予定がぶっ潰れたのも災いした。
何よりやっぱり需要がニッチ過ぎたせいか、メーカーがいつの間にか生産終了扱いにしていた。考えてみりゃ、本当に写真が好きな人はフルサイズの一眼を揃えるだろうし、そこまで興味が無い人間はコンデジどころかスマホで十分でしょとなる。別に今後レンズを増やすとかそういう予定も無いけれど、あんまりいい話じゃない。
もう4年も使ったしなあ、誰かに安く譲ってしまうのもアリだなあと思っていた矢先、Z fcの情報が流れ込んできたワケだ。

僕は自他共に認めるレトロっぽいもの被れ人間で、持っているギターはギブソンのファイヤーバードだし、ロードバイクホリゾンタルのクロモリだし、バイクはSR400なので、この「まさにカメラでしょ」ってなオールドルックに靡かないワケがなかった。僕のような人間は日本中結構な数存在するから、ソレをカモにしてこういうものを出してくると、やられたと言うか、メチャクチャ悔しい気分になる。
値段がJ5の倍以上すれば当然スペックもそれなりで、僕みたいな写真を舐め腐っているような人間からすればお釣りが出るくらいのものだ。
コレはもう、買おう。15万するけど、まあ、アレとコレを抑えればまたすぎに貯まるからとか何とか、ウダウダウダウダ独り言ちつつ、買った。再来月のクレジット決済が本当に怖い。誰か助けてほしい。

で、予約に並んだのはカメラ本体と、ズームレンズキットと単焦点レンズキットの3種で、僕は単焦点キットを予約したが、人気すぎてその形態だけ発売未定になった。
じゃあ別にズームレンズキットの方でもいいっすわと予約を変更したら、早いものでその次の日に届いてしまった。心の用意ができていなかったから、あまりの迅速な対応に結構焦った。

f:id:sonotenoyatsu:20210801220343j:plain

うわあ、カメラだあ。実物を触っただけで満足してしまって、結局この連休、まったく写真を撮らなかった。外に出りゃ暑いし、何しろコロナ禍も極まれりな状況だし、かと言って家の中に撮るようなものは一つも無いし、仕方が無い。

ちなみに、4年間連れ立ったJ5は信用できる知り合いに譲った。早速東京駅の赤レンガを撮りに行ったが、一写目がコレだったから、ひょっとしてかなりの天才に譲ってしまったんじゃないかと慄いている。

f:id:sonotenoyatsu:20210801231045j:plain

とりあえず宝の持ち腐れにならないように頑張ります。早く涼しくなってほしい。

雑記別冊―チャリで渋峠を越えた話2

あらすじ

群馬と長野の県境、日本国道最高到達地点である渋峠ロードバイクで越える為、朝のうちに長野原草津口駅を出発。
ところがローペー(ロードバイクペーペーの略)な僕達は序盤の林道小雨線の傾斜と水不足にすっかり心身をやられてしまい、色々な言い訳をつけて、いち通過地点だったはずの草津温泉に泊まることにした。詳しくは下記URLより。

続きを読む